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味覚のワーク③

 

 

味や食感が身体、踊りにどのように影響するのかを探る。

今回はサーカスパフォーマーの鈴木仁さんに協力してもらった。

 

【HOWTO】

始めに口に食材を含んだまま動き、手を叩いたら咀嚼しながら動く。

2人同時に行う。音楽は使用しない。

 

①味覚をそのまま身体に通して動く

②思考・イメージを膨らませながら動く

という2段階を経て踊りを見つける。

 

[LINE UP]

あたりめ、大葉、駄菓子ビッグカツ、ゴーヤあずき生姜、とうがらし、ボーロ、梅干し、わさび漬け、キムチ、レモン

*太字は身体的影響の多かったもの。

 

 

【COMMENT 】

・2人で行う時、同じものを食べると動きやリズムが似る時がある。

・味は動きの速度、食感は動きの重たさ・重心に影響がある。

・”からだ”としての抽象的な動きと、”人”としての動きの2通りがあり、食材によって生まれやすいものが異なる。

・刺激のキャッチが合うとデュオが成立する。

 

・食材に水気が多いと持続時間が短く、踊りも早く終わる。

・「香味」は身体的影響が多い。(大葉、生姜など)

・加工品(ボーロ、キムチなど)は原料が複合的であり、”おいしさ”が研究されている分、衝撃が少なく心地よさがあり踊りやすく、踊れてしまう。

・食材に強いインパクトがあると、刺激が一本化されて、その刺激に対しての動きとなる。

・噛むと味と共に動きも変わる。

ex. 大葉:さわやか→苦味 さらっと流れる→力み

ex. ゴーヤ:”えぐみ”→甘みと解放 ”からだ”の動き、重さ→”人”としての居方、流れ、モチーフ

 

・とうがらしの辛味は、Jnはすぐに影響があったが、Neはお腹にきてから影響があり、時差があった。

踏ん張りをもたらす。

・梅干しは2人とも大振りに、わさび漬けは直線・硬直の動きが生まれた。

・味覚は記憶にも影響があるのではないか。ex.ボーロ→親を思い出す。

 

前回よりもより細かく味覚と身体、動き、イメージの関連が発見できた。

食べ方(咀嚼度、口とお腹の状態)も踊りに影響する。