味や食感が身体、踊りにどのように影響するのかを探る。
今回はサーカスパフォーマーの鈴木仁さんに協力してもらった。
【HOWTO】
始めに口に食材を含んだまま動き、手を叩いたら咀嚼しながら動く。
2人同時に行う。音楽は使用しない。
①味覚をそのまま身体に通して動く
②思考・イメージを膨らませながら動く
という2段階を経て踊りを見つける。
[LINE UP]
あたりめ、大葉、駄菓子ビッグカツ、ゴーヤ、あずき、生姜、とうがらし、ボーロ、梅干し、わさび漬け、キムチ、レモン
*太字は身体的影響の多かったもの。
【COMMENT 】
・2人で行う時、同じものを食べると動きやリズムが似る時がある。
・味は動きの速度、食感は動きの重たさ・重心に影響がある。
・”からだ”としての抽象的な動きと、”人”としての動きの2通りがあり、食材によって生まれやすいものが異なる。
・刺激のキャッチが合うとデュオが成立する。
・食材に水気が多いと持続時間が短く、踊りも早く終わる。
・「香味」は身体的影響が多い。(大葉、生姜など)
・加工品(ボーロ、キムチなど)は原料が複合的であり、”おいしさ”が研究されている分、衝撃が少なく心地よさがあり踊りやすく、踊れてしまう。
・食材に強いインパクトがあると、刺激が一本化されて、その刺激に対しての動きとなる。
・噛むと味と共に動きも変わる。
ex. 大葉:さわやか→苦味 さらっと流れる→力み
ex. ゴーヤ:”えぐみ”→甘みと解放 ”からだ”の動き、重さ→”人”としての居方、流れ、モチーフ
・とうがらしの辛味は、Jnはすぐに影響があったが、Neはお腹にきてから影響があり、時差があった。
踏ん張りをもたらす。
・梅干しは2人とも大振りに、わさび漬けは直線・硬直の動きが生まれた。
・味覚は記憶にも影響があるのではないか。ex.ボーロ→親を思い出す。
前回よりもより細かく味覚と身体、動き、イメージの関連が発見できた。
食べ方(咀嚼度、口とお腹の状態)も踊りに影響する。
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